刑事裁判における証明は「真実」そのものを対象としません。高度に蓋然性をもった事実をその対象としています。
いわゆる「歴史的証明」で足りるとされています。自然科学は「真実」そのものを目標とし、実験に基いて証明します。しかし、裁判における「歴史的証明」はそこまでの立証を必要とはしません。言いかえれば通常人なら誰もが疑を差挟まない程度に真実らしいとの確信を得ることで証明は十分であるとされます。ですから、のちの反証によって、判断が逆転しうることを予定しています。
そうでなくとも誤判はあります。誤判で無罪になることも問題ですが、その何層倍も誤判による冤罪は避けなければなりません。
誤判冤罪は検証と研究によって克服されなければなりません。これが十分になされないと、何度も同じ形の誤判冤罪を繰り返すことになります。それは誤判冤罪の原因が少なからず裁判のシステムの中にあるからです。この場合、裁判官を含む裁判関係者や当事者の努力で、これを回避し防ぐことはできません。
私たちの研究は再発の防止を最大の目的としています。誤判冤罪を検証し研究することによって、裁判システムにおける安全弁の欠落や誤作動を発見し、その是正策について提言します。
もし、皆さんが、誤判冤罪の検証と研究をされたなら、是非ともこのサイトにお寄せください。
ご一緒に、誤判冤罪の防止について考えましょう。
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