冤罪被害は壮絶です。冤罪当事者の人生と命をも奪うものです。しかも、「法と正義」による命令によって、絶望的な辱めをともないながら強いる被害です。
冤罪は社会に等しく存在するリスクです。すべての人に等しく負わされているこのリスクは、偶々ある人に発現します。
このような冤罪被害にたいして、現行法では刑事補償法が定められています。法の定めによれば、身柄拘束の期間に応じて1日1000円以上1万2500円以下の補償がなされます。
しかし、これで、冤罪による人生被害あるいは奪われた命が回復できるものではありません。
経済的な補償が低いだけではありません。謝罪、名誉の回復、年金、住居、職、社会生活基盤の整備など、冤罪による被害の回復のためにしなければならないことはたくさんあります。
冤罪被害の回復のための総合的な支援政策を立案するためにも、まずは、冤罪被害を聞き取り、社会に伝えることが必要だと思います。
皆さんと力を合わせて、冤罪被害を丁寧に掘り起こしたいと思います。
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