雪冤プロジェクト

九州再審弁護団連絡会

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福井事件再審開始

権力の誤った牙は立場の弱い者に向かいます。その誤った牙は血も涙もなく情けも容赦もなく法の理念も正義もありません。その矛先は経済的弱者であり、性的弱者であり、国籍弱者であり、年齢弱者であり、社会適応弱者に突きつけられます。捜査はもっと証拠にこだわって、目撃証言や自白は証拠収集捜査のはじまりでしかないことをわきまえるべきです。裁判は目撃証言や自白の真偽を鑑別し人を正しく裁くことに、大いなる限界があることを素直に認めなくてはいけませんね。えん罪はえん罪被害者の人生を奪うだけではありません。真実を解き明かすことなく真犯人を取り逃がし、犯罪被害者には二重の三重の苦しみを与えます。八尋光秀

(2011/12/1)

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大崎再審弁護団会議

再審請求審での証拠開示ついて議論しました。再審は有罪確定判決を受けた側にだけ認められた権利です。無罪とされた事例について検察官を含めて誰も再審請求をすることを認めていません。再審請求は無実の発見だけを目的としています。有罪判決を宣告した確定審刑事裁判における不正義を正すための制度、確定審での当事者主義がもたらしたえん罪不正義を是正する制度です。えん罪回復を有罪判決を受けた側の権利行使に委ねて司法正義を希求しています。再審請求権はこれを手続的に保障する制度です。この再審制度は、新証拠を強いています。ですから再審請求における手続保障は新証拠探索の権利を含む。再審請求審では再審請求人に事件全証拠の開示請求権は当然のこと保障されているはず。そんな議論をしました。

(2011/11/26)

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あたらしい仲間

昨夜、新６４期修習生の方４人が集まってくれました。残り少ない修習期間をぬって冤罪マップをさらに積み重ねるとのこと。ありがたいです。その後は、弁護士として、雪冤活動にも参加したいとの希望まで述べられた。打ち合わせ会議の後は、馬上荘で一口餃子。レバテキ、にら漬け、レバ塩、ニラもつなど。ちなみに餃子は一人４０個あたり。今朝はそうとう匂ったかもね。写真は、大崎の集会です。　　　　　　弁護士　八尋光秀

(2011/9/2)

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一周年の祈念集会

足利事件、布川事件のお二人、氷見事件、志布志事件それぞれ冤罪被害を受けられた方々が、またまた集まって祈念してくれます。なにを祈念するかといえば、もちろん大崎再審請求で二度目の再審開始がなされることです。今月３０日は第二次請求の一周年です。この日濡れ衣をきせられた共犯者のご遺族による、再審追加請求を行います。１３時ころから鹿児島地方裁判所前に集合して、みんなで請求書を提出します。１３時３０分ころの予定です。その後鹿児島県弁護士会館で祈念集会です。それぞれの方々からメッセージをいただく予定です。みなさまぜひお集まりください。冤罪被害者の会を作って、補償と謝罪だけではなく名誉回復や検証、再発防止を求めて行くべき時期になりました。まずは、死刑確定者を対象にした日本版イノセンス・プロジェクトによる検証調査を行う必要があるでしょう。取調時の弁護人立会権の保障や全面可視化など刑事司法のシステム改革を早急に準備する必要がありますね。八尋光秀

(2011/8/19)

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久しぶりに高隈事件

福岡青法協主催「修習生交流集会」でえん罪問題について話してほしいと求められました。久しぶりにいわゆる「高隈事件」について話しましょう。高隈事件というのは、鹿屋夫婦殺し事件、鹿児島夫婦殺人事件とも呼ばれています。研修所の教材として有名なのだそうです。１審、２審で有罪判決。最高裁で破棄差し戻し。高裁でアリバイ成立を認めて無罪。そのまま確定しました。その後、国賠を請求し、被告側の全面勝訴。別件逮捕を中心に、警察・検察の捜査の違法を認定しました。えん罪とされた本人だけではなくその連れ合いにも慰謝料賠償を認めました。私は、弁護士１年目からかかわりました。一年目の夏、はじめての反対尋問を経験したのがこの事件。警察技官を事件当時の新聞記事と弁護士照会で崩しました。そのシーンは今でも忘れません。尋問後、高裁の公判担当立会い検事~お褒めの言葉をいただいた。懐かしいね。８月２７日１６時１５分から福岡市アーバンオフィス天神Ｄ会議室で。　　　八尋光秀

(2011/8/12)

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