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冤罪事件データベース
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事件名 甲山事件 状態 確定無罪
事件名(よみ) かぶとやまじけん 事件発生日 1974/3/19
罪名 殺人
事件地都道府県 兵庫県 事件地名 西宮市
事件概要
 本件は,1974年3月19日午後9時ころ,兵庫県西宮市にある精神薄弱児収容施設甲山学園の寮北側汚水浄化槽の中から,同日行方不明となった同学園の男子児童Xと,2日前から行方不明であった女子児童Y子が,死体で発見され,同学園の保育士である被告人がX殺害について起訴された事件である。

 当初,逮捕勾留された後不起訴処分となっていたが,検察審査会の不起訴不当の議決を受けて再捜査が行われ,新たに事件当夜被告人がXを寮外に連れ出す前後の状況を目撃した児童の供述が得られたことから再逮捕,起訴にいたったものである。
 1審は被告人がXを連れ出すのを目撃したなどとする児童5名の供述および当初捜査における被告人の自白の信用性を否定し,繊維の相互付着という鑑定結果の証明力が低いとして,無罪を言い渡した。
 これに対する控訴審は,検察官証拠を却下するなど審理不尽による証拠評価の誤りの可能性を指摘し差戻すも,差戻し審でも再び無罪,差戻し後控訴審もこれを維持し,無罪確定となった。

 逮捕時の過酷な取調べによる自白と,園児らの供述という信用性の低い供述証拠ベースで作られた検察のストーリーの無理は,当時の捜査検事が後に,この証拠関係では無罪であろうと確信していたと述べていることからもわかる。無罪のみ言い渡され続け25年をかけ確定したという類まれな事件である。
判決日
1999/9/29
判決裁判所
大阪高等裁判所
書誌
判例時報1712号3頁
1審
無罪
2審
破棄差戻し
最高裁
上告棄却(被告人側上告に対し)
差戻し等
差戻し1審で再び無罪,控訴され大阪高裁で無罪確定
再審
自白/否認
捜査段階で自白あり
備考
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