"平成９年年１１月９日、千葉県松戸市日暮において男性が殺害された。翌１０日、同居人であり第一発見者・通報者でもあるマナリリ・ビリヤヌエバ・ロザールが事情聴取のため任意同行に応じた後、１９日になって殺人容疑で通常逮捕された。ロザールは、事情聴取中に自白したが、公判においては、当該自白は任意同行から通常逮捕までの間、警察から宿泊場所を提供されたうえで事情聴取を受けていた最中でなされたもので任意性を欠き、自白調書は証拠能力を有しないことなどを理由に無罪を主張した。
一審では殺人罪で懲役８年の有罪判決が下されたが、控訴審では自白調書の証拠能力を否定し、原判決を破棄した上で、状況証拠から殺人罪の成立を認め懲役８年の有罪判決を下した。"

1999/9/8

千葉地裁

判例時報１７１３号１４３頁、判例タイムズ１０４７号１２９頁

懲役８年

懲役８年

自白