トップページ
このサイトについて
冤罪事件データベース
誤判研究レポート
冤罪被害の回復策
雪冤活動
お問い合わせ
関連リンク
九州再審弁護団連絡会
連絡会について
各弁護団活動報告
再審研究レポート
>
トップページ
<<
一覧へ戻る
事件名
飯塚事件
状態
確定有罪
事件名(よみ)
いいづかじけん
事件発生日
1992/2/20
罪名
殺人、略取誘拐、死体遺棄
事件地都道府県
福岡県
事件地名
福岡県飯塚市
事件概要
平成11(1992)年2月20日、福岡県飯塚市の小学校1年生だった女児2人(当時7歳)が登校中に行方不明になった。翌21日、同県甘木市(現朝倉市)の山中で両児童が殺害・遺棄されているのが発見された。死体解剖の結果、両児童の死因は頸部圧迫による窒息であるとされた。翌22日、両児童の遺留品である着衣や所持品が発見された。
平成13(1994)年10月、福岡県警は、久間三千年を殺人容疑などで逮捕した。同年11月5日、久間被告は、殺人、略取誘拐、死体遺棄で起訴された。被告人は一貫して否認し、公判でも無罪を主張した。
本件では犯人性が争点として激しく争われ、証拠上被告人の犯人性を直接基礎付ける証拠は存在しなかったため、情況証拠のみから犯人性を認定できるかが問題となった。
平成11(1999)年9月29日、福岡地裁は、直接証拠がないとしながらも、状況証拠を総合すると被告人を犯人と認定できるとして、死刑を言い渡した。
福岡地裁は、「乙山の死体の腹部附近の木の枝に付着していた血痕並びに甲野及び乙山の膣内容及び膣周辺から採取した血液の中に被害児童以外の犯人に由来すると認められる血痕ないし血液が混在していたのであり、仮に犯人が一人であるとした場合には、その犯人の血液型はB型、DNAはMCT118型が一六-二六型であって、被告人のそれと一致しているのである。」と判示しており、DNA鑑定結果に信用性が認められることを前提として判断を下している。しかし、このとき使用されたMCT118型DNA鑑定の信用性については、疑問がもたれている。
その後、控訴審、上告審も福岡地裁の判断を維持し、死刑が確定した。
平成20(2008)年10月、死刑が執行されている。
平成21(2009)年10月28日、遺族によって、福岡地裁に対し再審請求がなされた。
平成24(2012)年3月、福岡地裁が、再審請求を受けて、裁判で証拠採用されたDNA型のネガフィルム2点を警察庁科学警察研究所(科警研)から取り寄せていたことが分かった。
判決日
1999/9/29
判決裁判所
福岡地裁
書誌
判例タイムズ1059号254頁、判例時報697号124頁
1審
死刑
2審
控訴棄却
最高裁
上告棄却
差戻し等
再審
自白/否認
否認
備考
飯塚事件で使用されたMCT118型DNA鑑定は、足利事件で使用されたDNA鑑定と同じもの。足利事件の再審においては、当時のDNA鑑定結果の証拠能力が否定されている。
<<
一覧へ戻る
|
著作権・免責事項
|
プライバシー・ポリシー
|
▲このページのトップへ
copyright(c) 雪冤プロジェクト All Rights Reserved.