今年の連絡会交流会は「冤罪被害を聴く」と「外国の再審法制の動き」をメインテーマにしました。「冤罪被害を聴く」では、みどり荘事件の輿掛さん、足利事件の菅家さん、布川事件の桜井さん、志布志事件の川畑さんにお話をしていただきました。「不思議なことですが、冤罪にあった僕らは、初対面で、言葉を交わさなくとも、お互いの気持ちを分かり合える、そんな感覚です。菅家さんたちとも話し合って、一緒に飯塚事件の支援をしたい。」と桜井さんがメールをくれました。外国法制については、ドイツ、アメリカ、フランス、イギリス、韓国の再審に関する法制度をそれぞれの研究者から報告いただきました。フランスは今年大きな改正をしていましたし、イギリス、フランス、アメリカ、ドイツではどの国でも、証拠開示、可視化、弁護人の立会権などを保障したうえでの、再審法制の改革がなされていました。韓国も憲法裁判所や政治弾圧法下での司法について、特別な是正制度を作っていました。日本の刑事司法の是正は十分ではなく、今後、再審法制を改革してゆこうと話し合いました。
(2014/11/25) |