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冤罪事件データベース
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事件名 宇和島事件 状態 確定無罪
事件名(よみ) うわじまじけん 事件発生日 2010/--/--
罪名 窃盗・有印私文書偽造・同行使・詐欺
事件地都道府県 愛媛県 事件地名 宇和島市
事件概要
 本件は,1999年1月8日,愛媛県宇和島市の農協において,同市在住の女性宅から窃取された預金通帳と印鑑により窓口から50万円の払い戻しがされたところ,被害女性が同月26日に自宅から預金通帳及び印鑑が無くなっていることに気付き,などと農協に連絡したことから犯行が発覚したという事件である。
 被害者の自宅に自由に出入りすることができた元同僚で恋人の被告人が,被害者の預金通帳,印鑑の各窃盗罪,有印私文書偽造,同行使罪,及び農協に対する詐欺罪で起訴された。

 被告人は,当初,任意同行後の取調べにおいて否認していたが,警察官が机を叩くなどしつつ「証拠があるんやけん,白状したらどうなんや。」などと供述を促すと,突然号泣し「誰も自分のいうことは信じてくれない。」と述べ,自白に転じたもので,起訴日から再び否認に転じている。
 1審公判の結審後,強盗致傷罪で逮捕されていた別人が自らの犯行であることを認め,他の裁判所に起訴されたため,検察官の無罪論告を経て,裁判所は被告人の自白の信用性,真犯人と名乗り出た男の供述の信用性などを検討した上で,結論として「被告人と犯人の同一性について自白以外の証拠による裏付けを欠く。・・・被告人の自白は信用することができない。」として無罪を言い渡した(確定)。

判決日
2000/5/26
判決裁判所
松山地方裁判所宇和島支部
書誌
判例時報1731号153頁
1審
無罪
2審
最高裁
差戻し等
再審
自白/否認
捜査段階で自白あり
備考
真犯人が名乗り出たという冤罪が明らかな事件として有名な本件であるが,真犯人が名乗り出ずとも無罪となったのかという点で,刑事司法に対する不安が残る後味の悪さがある。
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