雪冤プロジェクト - 冤罪事件データ詳細

1965年8月3日、大阪市住吉在住の保育士が突如としていなくなった。失踪原因は不明であったが，その後の捜査で，保育士がとある会社社長と交際していた事実が判明し，警察はその交際相手であった被告人を詐欺容疑で別件逮捕し，保育士の失踪事件の取調べを行った。その後，被告人は，殺人罪で逮捕，起訴された。逮捕のきっかけとなったのは，被告人が所持していた地図に書かれていたある場所から，女性の遺体が発見されたことによるとされる。
被告人は，公判廷で，起訴事実を否認していたが，１審では無期懲役となった。しかしながら，２審では，被告人の供述と客観的事実の食い違いが明るみになり，また，有力な証拠とされていた被告人が所持していた地図も，警察が書かせたものとであると認定され，無罪となった。