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事件名 吉田岩窟王 状態 確定無罪
事件名(よみ) よしだがんくつおう 事件発生日 1913/8/13
罪名 強盗殺人
事件地都道府県 愛知県 事件地名 名古屋市
事件概要
1913年8月13日夜,名古屋市郊外で背後から車ひきの男性が背後から後頭部を殴られ,所持金を奪われた。男性は死亡し,強盗殺人罪の容疑者として,海田床太郎と北河芳平が逮捕されたが,両名は,かつてガラス工場で一緒に働いたことのある吉田石松にそそのかされて犯行に及んだと供述した。吉田石松は,一貫して無実を訴えたが,第一審死刑,第二審無期懲役,1914年11月14日大審院の上告棄却により無期懲役が確定した。しかし,吉田石松は,その後も無罪を訴え,再審請求を繰り返し,5回目の再審請求で1963年2月18日無罪が確定した。本事件は,「吉田巌窟王事件」とも呼ばれているが,これは,無実の罪で監獄に送られ,そこで長い年月を過ごし,脱獄,巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵として自らを陥れた者たちに復讐する物語「巌窟王(モンテクリスト伯)」(アレクサンドル・デュマ作)の主人公である巌窟王になぞらえてのことである。
判決日
1963/2/28
判決裁判所
名古屋高裁
書誌
判例時報327号4頁
1審
死刑
2審
無期懲役
最高裁
無期懲役
差戻し等
再審
無罪
自白/否認
否認
備考
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