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冤罪事件データベース
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事件名 島田事件 状態 確定無罪
事件名(よみ) しまだじけん 事件発生日 1954/3/10
罪名 誘拐・殺人
事件地都道府県 静岡県 事件地名 島田市
事件概要
 1954年3月10日,静岡県島田市で女児が行方不明となり,3月13日に山林で遺体となって発見された。犯人の目撃情報はあったものの,捜査は難航した。
 警察は,被告人を別件の窃盗で逮捕し,取調べを行った結果,被告人は犯行を自白した。

 公判で,被告人は,捜査段階の自白は拷問によるものであり,無実であると主張した。
 しかし,1審の静岡地裁は,被告人の自白は鑑定に裏付けられたものであって,「秘密の暴露」を含むものであるから信用できるとして死刑判決を言い渡し,2審は控訴棄却,最高裁も上告を棄却して,判決は確定した。

 その後,弁護人が別の鑑定人に鑑定を依頼したところ,裁判所に採用された鑑定結果には問題があるとの回答が得られたため,再審を請求した。結局,被告人の捜査段階の自白には信用性に疑問があるとされ,無罪判決が言い渡された。

 この事件で冤罪が起きた最大の原因は,被告人を犯人とする唯一の証拠が被告人の自白のみであり,それを裏付ける鑑定結果に問題があったことにある。この事件では,目撃証言と被告人の風体が一致しないことや,被告人の自白内容と鑑定により判明した被害者の殺害方法が異なっていることなど,被告人が犯人でないことを示す事実も存在していた。自白偏重の危険性を象徴している事件と言える。
判決日
1989/1/31
判決裁判所
静岡地方裁判所
書誌
判例時報1316号21頁
1審
死刑
2審
死刑
最高裁
死刑
差戻し等
再審
4回
自白/否認
備考
【事件関連書籍】
・伊佐千尋『島田事件−死刑執行の恐怖に怯える三四年八カ月の闘い』(新風舎文庫,2005年)。
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