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冤罪事件データベース
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事件名 観音堂事件 状態 確定無罪
事件名(よみ) かんのんどうじけん 事件発生日 1951/1/31
罪名 非現住建造物放火
事件地都道府県 長野県 事件地名 茅野市
事件概要
 昭和26年1月31日,当時の長野県諏訪郡において,物置1棟が全焼する火事が起こった。被告人は,言動に不審な点があるとして嫌疑をかけられ,別件である窃盗の容疑で逮捕された。その取調べ中に被告人が放火についても自白したので,被告人は放火の罪で逮捕,起訴され,有罪判決が言い渡された。

 しかし,その後再審請求を経て,本判決において無罪が確定した。
 無罪の理由として,本判決は,被告人にアリバイが認められること,及び,警察及び検察庁における自白の信用性が否定されることを判示している。

 事件名である「観音寺」とは,被告人が主張する事件当時にいた場所である。
 観音寺では,事件当日に映画会が催され,大勢の人間が集まっていた。そのなかには,被告人の知人であるA子がいた。A子による,観音寺で被告人を目撃したという証言が,アリバイの決め手となった。
 自白の信用性については,被告人の虚言癖を理由に否定した。すなわち,被告人には,幼年時罹患した脳疾患に起因する虚言癖があった。そのため,家に帰りたいという目前の利害にのみとらわれ,捜査官の追及と誘導に容易に迎合して虚偽の自白をするに至ったと認定した。

 自白以外に決め手がなかった本件において,上記のような被告人の性質を考慮せずに取調べが行われたことと、自白偏重が冤罪の本質である。 

 なお,本件は長野放火再審事件とも称される。
判決日
1963/4/2
判決裁判所
長野地裁諏訪支部
書誌
判時333号13頁
1審
懲役2年
2審
控訴棄却
最高裁
上告棄却
差戻し等
再審
無罪
自白/否認
自白
備考
その他備考
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