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冤罪事件データベース
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事件名 お茶の水女子大寮事件 状態 確定無罪
事件名(よみ) おちゃのみずじょしだいりょう 事件発生日 1985/4/11
罪名 住居侵入・強盗強姦未遂
事件地都道府県 東京都 事件地名 板橋区
事件概要
 本件は,1985年4月11日午前3時ころ,東京都板橋区内にある女子大寮の部屋に侵入した犯人が,金品を物色中に目を覚ました女性に対し,逮捕を免れるため暴行を加え,さらに同人の畏怖に乗じて姦淫をしようとしたが,騒がれ抵抗されたため,その場から逃げたという住居侵入,強盗強姦未遂罪の事案である。

 この事件は,女子大寮のすぐ近くに住む被告人が,別件の窃盗で逮捕された際,警察官が思いつきで,本件事件の犯人の遺留品であるデッキシューズと男性の靴の臭気選別を実施した見込み捜査に端を発するものである。
 被告人は別件窃盗で有罪執行猶予判決が言い渡され,身柄釈放の直後,臭気選別の結果をもとに即日逮捕された。

 その後,あたかもデッキシューズから男性の分泌物そのものが出たかのような偽計を用いて自白を得て被告人が起訴されたが,裁判所の釈明に基づき実施された科学的鑑定により,遺留された靴の足型(足の親指と人差し指のいずれが長いか),素足痕及び血液型が犯人のものと異なることが証明されたため,無罪となった。

 検察官が,一方で自ら客観的証拠との整合を軽視しながら,裁判所が自白調書を証拠採用しなかったことを理由に求刑を差し控えるという態度に出たことを判決は論難している。
判決日
1987/12/16
判決裁判所
東京地方裁判所
書誌
判例タイムズ664号252頁
1審
無罪
2審
最高裁
差戻し等
再審
自白/否認
偽計自白
備考
見込み捜査

警察犬臭気選別の証明力を否定(警察犬は,複数の対象物の中に正解のないゼロ解答の臭気選別になれていないため,一番近い匂いの対象物を持ってくる可能性が排除できないとした。)
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